« What Justice? | トップページ | レインツリーの国 »

2008年6月25日 (水)

図書館戦争

図書館戦争
放送、インターネット、出版のあらゆるメディアに対して(実質的に)言論統制/検閲を行うことが出来る法律「メディア良化法」が成立してから30年後の世界
表現の自由を守る為「図書館の自由法」を根拠に検閲に立ち向かう図書隊員の物語。

本編は『図書館戦争』 『図書館内乱』 『図書館危機』  『図書館革命』の4冊。

ラブコメのエッセンスと飛び道具のアクション描写で読み易いライトノベル風味を醸し出しているが、メインテーマは「表現の自由」、サブテーマは障害と差別問題で内容は奥深い。
メディア良化特務部隊が取り上げようとし、図書防衛隊が守ろうとしているのは本の体裁を取ってはいますが、視覚化されたメタファとして「本」が分りやすいというだけで、実際に攻防の対象となっているのは表現の自由そのものです。

図書館戦争』はフィクションですが、メディア良化法ソックリの法案が提出された現実が有りますので、こんな世界は絶対に来ないとは言い切れません。
ロリコン防止法、インターネット検閲法 (※正式名称は忘れた)など適用範囲が曖昧で冤罪が容易に成立しえる危険な法案が出ている現状を見ると表現・思想の自由の危うい状態に戦慄を覚えます。

隣国の手抜き工事の告発が国家転覆罪に問われる状況を見れば真実を語ることの出来ない世界がどんなに不条理なのかが分かります。
ヨーロッパ諸国の人達が権利に敏感なのも小国が乱立していたヨーロッパでは表現の自由が無い世界を身近に感じられたからかも知れません。
図書館革命』で検閲のある世界を疑似体験すれば表現の自由が保証されることが、どれだけ大切なのかを感じることが出来るのではないでしょうか。

読む前に人権擁護法案の知識を仕入れておく事をお勧めします。

別冊図書館戦争 1 (1)』はラブコメを主体とした『図書館革命』のエピローグの世界。劇甘と言うほどではありませんがラブコメがメインになっていますので甘々なストーリーです。

|

« What Justice? | トップページ | レインツリーの国 »

元ヲタのつぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/25792/41642586

この記事へのトラックバック一覧です: 図書館戦争:

« What Justice? | トップページ | レインツリーの国 »