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2008年6月26日 (木)

レインツリーの国


図書館内乱』に登場した架空の物語を実際に書き上げたスピンオフ作品です。
ラブストーリーって事でちょっと躊躇したのですが、それほど劇甘ではなく、問題提起もしっかりしています。
10年以上前のライトノベルの感想からネットで知り合った男女が実物を知らないまま恋に落ち…ってココまでは良くある話。
ネトゲで知り合って結婚って、私の周りだけでも3組いますし。
ただちょっと普通と違ったのは彼女が聴覚障害者だったこと。

その話題になった10年以上前のライトノベル「フェアリー・ゲーム」の粗筋がコレなのですが
--引用開始-------------------------------------------------
滑り出しはハチャメチャSFアクション、しかも主人公たちは高校生。
おばかで開けっぴろげで同じクラスにいそうなフツーの男の子たち。
それが特殊工作員顔負けの大活躍!
謎組織にさらわれたヒロインを取り返そうと敵地へ乗り込んで、ハチャメチャのムチャクチャを繰り返し、ついには取り返してハッピーエンド。
   - 中略 -
そして彼を含むクラスメイト達は日常へ戻り、彼女は1人非日常へと旅立ちました。
--引用終わり------------------------------------------------
これって『妖精作戦 (ソノラマ文庫 (283))』のような気がする…と思ったら、奥付の参考文献にしっかり書いてありました。
このラストは私も何だか物悲しいものを感じていて、
この後に書かれた『スターダスト・シティ』の方が好きでした。

「妖精作戦」のラストでのヒロインの行動にある種の共感を覚える彼女と反感を覚える彼の構図は2人の関係にもそのまま反映されています。
ヒステリックになって「妖精作戦」のラストのような行動に走りそうな彼女を彼が別の方向に強引に誘導して「彼女は1人非日常へと」旅立たず「2人で手を取り合って」歩いてゆきました、になっています。

「聞こえ」が無い、全能力を投入して何とか「聴く」ける状態を想像する事すら困難なのが、こんな不都合もあるのだと書かれる毎に感じます。
おしむらくは小さなささくれのエピソードのボリュームがもう少し欲しかった。

--- 蛇足 ~ちょっとした矛盾というか伏線の見落とし~ ---
伸が名刺を渡す以前に、ひとみは伸の本名を知ってた筈。
レインツリーの国を閉じる引き金になったメールに「彼女が向坂くんにつっかかってくるのは」って書いてる。

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