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2008年6月29日 (日)

人類は衰退しました。


地球の支配者の座を妖精さんに譲り、人類が緩やかに衰退しはじめてから数世紀が過ぎた世界。
妖精さんと人との間を取り持つ調停官に就任した少女の妖精さん観察記(?)
妖精さんは身長役10cm、コロボックルみたいな感じ?
ピーク時の人類を遥かに凌駕する超テクノロジーを持ち、お菓子と楽しいことが大好きな妖精さんに振り回されたり振り回したり。
地球人のお荷物―ホーカ・シリーズ (ハヤカワ文庫SF)』に通じるほのぼの感に、更に力が抜け切った柔らかさがプラスされた感じの物語です。

よく読むと変なのが混じっている妖精さんたちのセリフは愉快だったりブラックだったりパロディだったりして楽しめます。
至る所に散りばめられたSF、CM、アニメ、都市伝説etc を捩ったはセリフは元ネタを知っていればニヤリとする面白さがあります。
Ex.例えばこんな感じで『人類は衰退しました3』より
「めのつけどころが、しゃーぷです?」--- 某家電メーカーのCM
「見ないで。醜い私を見ないでください。」 --- 赤毛の女の子が主人公の文学作品の一節
言葉遊びに独特のユニークさがあって不思議な柔らかい読書感をかもし出しています。

人類は衰退しました (ガガガ文庫 た 1-1)
調停官に就任したばかりの少女は、まずは妖精さんと友好関係を築くべく観察と接触を試みます。
妖精さんは一夜にして都市を築く超テクノロジーを持ちながら、そのテクノロジーの利用方法が人類とは全く異なるベクトルを向いています。
一言で言うなら才能の無駄遣い?
"高度に発達した科学は魔法と見分けがつかない"…とは言っても、たった一枚の紙と一本の輪ゴムで作られた自立活動するゴム動力ペーパークラフトって…(^^;

人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫 た 1-2)
妖精さんから人類への贈り物は大抵訳の分からない機能が付いています。
履いていると中に水がたまる長靴とか、生きている線を引けるパステルとか…訳の分からない物に翻弄される主人公。
どんなに変な状況になっても不思議と命の危険を感じないのは、妖精さんが起した事件だから?
でも、犬の伏線は最後に解説されるまで分かりませんでした… orz

人類は衰退しました 3 (ガガガ文庫 た 1-3)
1、2巻は短・中篇ですが、この3巻は都市遺跡発掘の大冒険で長編です。
妖精さんが里帰りしてしまって妖精さんの加護がありません。命が微妙に危険です。
妖精さんが里帰り直前にくれた「妖精さんまぬある(マニュアル)」が事態の深刻さ(シリアスさ)を際立たせています。
この、まぬあるが妖精さんの謎(?)を解き明かし(?)冒険の緊張感を一気に高めているあたりの構成が見事です。

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